この記事を読んで分かること
家づくりのコスト
付帯工事ってどんなことをするの?
諸費用の内訳は?
建てた後はどんなお金がかかる。
家づくりのコスト
Q. 新しい家に住むために必要な費用って?
A. 家づくりの総費用は5つに分けられる
①付帯工事費
本体工事費に含まれない工事費用。門や塀などの外構工事、地盤工事、給排水
ガス工事、電気設備会社が施工する配線や配管などの工事、古屋解体など。
総費用の2割程度。
②諸費用
各種税金やローン関連費用などで、ケースによって金額が違う。
現金での支払いが必要なものが多い。諸費用分もまとめて借りられるローンもあるが
返済負担が増えるので注意。
③土地代
家を建てる土地がない場合、取得費用がかかる。
それ以外にも、仲介手数料(購入代金の3%+6万円+消費税が上限)や建物分とは別に
ローンを組む場合はその手数料なども必要。
④入居後の維持費等
建物のメンテナンス費用や、古くなった設備の交換費用のほか
固定資産税・都市計画税を毎年納めることになる。
付帯工事ってどんなことをするの?
①解体・造成工事
古屋を解体したり、土地をならして地盤補強を行う場合など
数十万~数百万円の費用が発生。特に解体費用は建物の大きさや構造、地域など
によって異なるので事前に確認を。土地の仲介会社や建築会社を通して専門会社に
発注するのが一般的。
②インフラ整備工事
その建物で暮らすためには上下水道やガス、電気などのインフラ設備が必要不可欠
これらは、それぞれ専門の設備会社が施工する。注意したいのは水道。
敷地への引き込みが済んでない場合、数十万円程度の費用がかかることも。
水道局へ確認を。
③外構・造園工事
家は外側の工事も必要。特に外周が土のままでは外壁や基礎が汚れる。
フェンスや門、アプローチ、駐車スペース、ウッドデッキ、などの工事は
家の外観や機能上必要なのだ。費用は広さやプランにもよるが、100万円以上は
想定しておきたい。
諸費用の内訳は?
①住宅ローン借入費用
住宅ローンを借りるのにも実は手数料などがかかる。金額は借入先の金融機関や住宅ローン
のタイプ、借入額によって違ってくる。
[ローン借入時にかかる費用の例]
・融資手数料
・ローン保証料
・斡旋手数料
・火災保険・地震保険
②法定関連費用
土地の売買や建物の建築の契約書に印紙を貼ることで納める「印紙税」
不動産を取得した際に一度だけ納める「不動産取得税」土地や建物の登記などにかかる
「登記免許税」が発生。建築会社や司法書士を通して行うことで手数料もかかる。
③式典や近隣あいさつ費
地鎮祭では神主への謝礼やお供え物代など、上棟式では建築関係者へのご祝儀や料理
お供え物代などもかかる。式典は必ず行うものではないが地域にもよるので
建築会社に相談してみよう。完成後は近隣への引越しあいさつの手土産代を用意。
④その他引越し・家具家電代など
引越し代はもちろん、家が新しくなれば、家のサイズやデザインに合う家具や家電
カーテン、エアコン、照明器具などが必要。一般的には100万円~200万円程度
建替えの場合は、仮住まいの費用が発生し、引越し代も2回分になる。
建てた後はどんなお金がかかる。
①固定資産税・都市計画税
毎年1月1日時点での不動産所有者にかかる市町村税。固定資産税は、固定資産税評価額
に標準税率1.4%程度をかけた金額で、住宅は新築後3年間、土地は住宅が建っている
場合は軽減措置がある。
②損害保険の更新料
火災保険や地震保険が満期を迎えた際や、新しい保険に入り直す際には保険料が発生する。
なお、現在、火災保険の契約期間は最長10年だが、大手損保は今後5年契約を最長とする
方針を固めている。
③修繕・リフォーム費
一戸建てはマンションのように管理費や修繕積立金はないが、将来の修繕費は必要。
例えば、キッチンや浴室など水回りの交換は200万円~300万円程度
外壁塗装は60万円~80万円程度は考えておきたい。
定期的に点検を行い、こまめなメンテナンスをしながら、まとまったリフォームに
対応できるよう準備を。